Webサイトを作るとき、多くの人は「何を書くか」から考えます。
サービスの説明。
実績。
プロフィール。
料金。
問い合わせへの導線。
もちろん、どれも必要です。
けれど、読む前に離脱されるサイトは、文章の中身が悪いのではなく、読む前の空気で損をしていることがあります。
見た瞬間に、少し軽く見える。
少し急いで見える。
少し売り込みが強く見える。
少しテンプレートに見える。
その小さな違和感が、読む前の信頼を削ります。
読まれる前に、信じられる空気を置く。
エディトリアル Web デザインの役割は、情報をおしゃれに並べることではありません。
読む速度を整えることです。
どこで止まり、どこで近づき、どこでまだ黙るか。
文章の前に、視線の呼吸を作る。
その呼吸があるサイトは、少ない言葉でも深く見えます。
逆に、情報が多くても呼吸がないサイトは、どこか浅く見えます。
浅く見えるサイトは、必ずしもデザインが悪いわけではありません。
むしろ、要素はきちんと揃っていることが多い。
ただ、全部が同じ声量で置かれている。
写真も、見出しも、本文も、ボタンも、同じ強さで前に出てくる。
すると見る人は、どこを信じればいいのか分からなくなります。
信頼は、全部が主張する場所には生まれにくい。
強いものと、弱いもの。
近いものと、遠いもの。
語る場所と、語らない場所。
その差があるから、見る人は安心してページの奥へ進めます。

