
Print Design — №12
between
海外の現代美術ビエンナーレの、A4告知チラシ。「物はどこで終わり、次はどこから始まるのか」——題そのものを「あいだ」に置きました。
Brand
国際現代美術ビエンナーレ
Discipline
Print / Poster Design
Scope
A4 告知チラシ(Illustrator で組版)・写真の調子
Based
Europe
01Challenge
四十人の作家を、
一つの問いで束ねる。
二つの川に挟まれた街で、四十人の作家が十一の会場に作品を置く。その全体を、紙一枚で予告する仕事です。
芸術祭のチラシは、作家名と会場と会期で埋まりがちです。必要だったのは、情報を減らさずに、問いを一つだけ立てること。手に取った人が、会場へ行く前に一度立ち止まる紙です。
02Design — 判断の記録
写真の中の隙間と、写真と紙の端の隙間。題は、その二つの「あいだ」に立っています。
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題を、余白に縦に立てる。
「between」を写真の脇の細い余白に、下から上へ立てた。写真の光の隙間と、題の居場所が同じ「あいだ」になる。
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色は、紙と墨だけ。
生成りの紙に墨一色。差し色を持たないことで、写真の光の一筋だけが目に入る。
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文字は、写真に乗せない。
会期・問い・作家は、写真の下の帯に三段で。題の Didot Italic と、情報の細いサンセリフの二つだけで組んだ。
03What We Refused — 足さなかったもの
叫ぶ告知より、
立ち止まらせる告知。
芸術祭らしい賑やかさを、意図して手放しました。
作品写真のコラージュ四十人の作品を並べれば、どれも小さくなる。写真は一枚、問いのための一枚に絞る。太い見出しと原色大声で目を引く告知は、街の広告に埋もれる。細い斜体と墨一色で、逆に目を止める。会場の地図十一の会場は名前だけ。詳しい案内は手に取った後の役目に任せる。
04Outcome — 立ち上がったもの
二つの壁のあいだに人が一人。その脇に、細い斜体で between。会期と問いと作家の名は、その下で静かに待っています。
一枚の紙を、作品の前の最初の「あいだ」にすること。それが、このチラシの役目です。
※架空の芸術祭を想定した作品です。写真は AI で生成しています。