Mireille Kazan のサイト — 消えゆく建築を記録するアーティストのためのダークで静かなビジュアル
Case Study — №01

Mireille
Kazan

消えてゆく壁を、消える前に記録する。その静かな実践のために、飾らずに佇む一つの場所を設計しました。

Client
Mireille Kazan(アーティスト)
Practice
Spatial Drawing / Ink Installation
Scope
コンセプト設計・デザイン・実装
Based
Beirut — Lyon
01Challenge

記録する実践に、記憶するための場所を。

彼女の仕事は、壊される前の建築に立ち会い、その表面を写しとること。「私は、機械より先に着く」——消えることの記録が、実践の核にあります。

求められたのは、作品を華やかに見せるサイトではありません。むしろ逆でした。喪失と沈黙を主題にした仕事に、同じ温度の静けさを持つ場所を。ギャラリーの均等な格子ではなく、余白の中に作品が一点ずつ立ち上がる——展示空間そのものが持つ「間」を、スクロールという時間の中に置き直すこと。それが、この場所に課された一点でした。

Mireille Kazan の作品世界 — インクと素材、建築の記憶
What walls remember — the surface before it disappears
02Design — 判断の記録

デザインとは、表面を飾ることではなく、目に見えない温度を設計すること。この場所で下した判断を、一つずつ記録として残します。

03What We Refused — 足さなかったもの

見せる設計より、
沈黙させる設計。

何をつくったかと同じだけ、何をつくらなかったかが、その作品の佇まいを決めます。喪失を主題にした仕事だからこそ、意図して手を止めた場所を残します。

04Outcome — 立ち上がったもの

開くと、ほとんど無音のまま始まる一つの場所。作品はスクロールのたびに、ゆっくりと現れては、余白の中へ還ってゆきます。彼女の言葉は、画面の隅に碑文のように置かれる。豪華でも、賑やかでもない——ただ、消えてゆくものの前に静かに立ち会う姿勢だけが、隅々に宿っています。

作品とサイトが、同じ温度で呼吸すること。それが、この仕事の達成でした。

※アクセス数や受注といった成果指標は、この欄には置きません。静けさが最後まで崩れなかったこと——その一点を、私たちはこの仕事の達成と考えています。

Contact

この基準で、あなたのブランドの
「場」を設計します。

Works へ戻る