
Visual Identity — №10
0.1
millimetre
手づくりの眼鏡工房のVI。「0.1mmで、顔は変わる」——職人が削る一番小さな単位を、そのまま印にしました。
Brand
手づくりの眼鏡工房
Discipline
Visual Identity
Scope
印・色・書体・名刺・写真の調子
Based
Tokyo
01Challenge
一番小さな単位で、
顔を語る。
眼鏡は、0.1mm の調整で掛け心地も表情も変わる道具です。工房の価値は、その目に見えない精度にあります。
「職人」「手仕事」を言葉で並べるほど、どの工房も同じに見えていきます。必要だったのは、精度そのものを、一目で伝わる形にすること。名刺の片隅でも、ケースの刻印でも、同じ一点に立ち返れる印です。
02Design — 判断の記録
印は「0.1」の三つの形だけでできています。足したものは、何もありません。
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数字が、そのまま眼鏡になる。
0 はレンズの輪、. は真鍮の鋲、1 は畳んだテンプル。読めば数字、見れば眼鏡。説明の線を一本も足さずに、二つの意味を重ねた。
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輪を、一線で切ってずらす。
遠近両用のレンズの境目のように、輪だけを細く一線で切り、下を屈折で少しずらした。ずれは輪の直径の三%。0.1mm で顔が変わる、を形で言う。
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差し色は、鋲の一点だけ。
黒鉄 62%・生成り 28%・真鍮 10%。真鍮は面に使わず、鋲の一点にだけ置く。眼鏡の上でも、紙の上でも、光るのは一か所だけ。
03What We Refused — 足さなかったもの
語る印より、
測る印。
工房らしさを足す誘惑を、一つずつ手放しました。
眼鏡の絵眼鏡を描けば、どの店の看板にもなる。数字の形だけで眼鏡に見せる。職人を語る言葉「こだわり」「伝統」は書かない。0.1mm という単位一つに任せる。金色の面真鍮を面で塗れば、品は飾りに転ぶ。鋲の一点に絞る。
04Outcome — 立ち上がったもの
名刺を裏返すと、縦に一行だけ「〇・一ミリで、顔は変わる。」。表の黒鉄の上には、輪と鋲と棒だけの小さな印。工房の名を知らなくても、何を大切にしている店かは伝わります。
一番小さな単位を、一番大きな約束に。それが、この印の役目です。
※架空のブランドを想定した作品です。写真は AI で生成しています。