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コーポレートサイトとブランドサイトの違い|確かめに来る人と、好きになりに来る人

コーポレートサイトとブランドサイトの違い|確かめに来る人と、好きになりに来る人

同じトップページに、二人が着きます。一人は、来週の商談の前に、会社の所在地と代表者の名前を確かめたい取引先の担当者。もう一人は、Instagramで見かけたバッグを、もう少しちゃんと見てみたい人です。

前の人は三十秒で帰りたい。後の人は、三分いても足りない。コーポレートサイトとブランドサイトの違いは、この二人のどちらを先に迎えるかの違いです。

ページの数や、デザインの豪華さで分ける話ではありません。来る人が、何をしに来たか。そこが決まると、載せる情報の順番も、写真の大きさも、文字の量も、自然に決まっていきます。

この記事では、コーポレートサイト、ブランドサイト、サービスサイト、LPの四つを、「来る人」と「その人の用事」で分けていきます。読み終えたら、ご自分の会社に今いちばん要るのがどれかを、一行で言えるようになります。

コーポレートサイトとブランドサイトの違いは、「来る人の用事」にある

コーポレートサイトに来る人の用事は、確かめることです。この会社は実在するか。どこにあるか。誰が代表で、何年続いているか。取引先、採用の応募者、金融機関、取材の記者。立場は違っても、みな「信用してよいか」を確かめに来ています。

だからコーポレートサイトでは、探している情報にすぐ届くことが一番の仕事になります。会社概要、事業内容、沿革、お問い合わせ。並びは素っ気ないくらいで構いません。迷わせないことが、そのまま信用になります。

コーポレートサイトの写真は、世界観より実在の手触りを優先します。社屋、働く人、作っている手元。整えすぎた写真は、確かめに来た人の目には、かえって遠く見えます。

ブランドサイトに来る人の用事は、好きになることです。正確には、好きになれるかを確かめに来ています。この商品は自分のためのものか。この世界に、自分は入っていけるか。

こちらでは、情報にすぐ届くことより、届くまでの時間が仕事をします。一枚目の写真の光、余白の取り方、言葉の温度。会社概要は、ページのいちばん下に小さくあれば足ります。

コーポレートサイトは疑いを消す場所で、ブランドサイトは欲しさを生む場所です。

同じ会社のサイトでも、この二つの用事を一つのトップページで同時に満たそうとすると、どちらにも中途半端になります。取引先は写真をかき分けて会社概要を探し、お客さまは沿革の文字の前で帰ってしまいます。

トラバーチンの受付台に、黒い布張りの帳面、万年筆、黒い呼び鈴、白いカードの束が整然と並ぶ。奥にオックスブラッドのカーテン

ブランドサイトとは、商品より先に「世界」を見せる場所

ブランドサイトとは、ブランドの考え方や美意識を、商品の説明より先に見せるためのサイトです。会社の中の、一つのブランドのためだけに作るのが普通です。

たとえば、革小物を作る会社が、二十代に向けた新しいブランドを立ち上げたとします。コーポレートサイトには、会社としての沿革や工場の所在地が載っています。そこに新ブランドのページを一枚足しても、来た人がまず目にするのは、会社としての顔です。

ブランドサイトを別に持つと、最初の一枚目から、そのブランドのためだけの光と言葉で迎えられます。写真は大きく、文字は少なく、ページを送る速さまで、そのブランドの呼吸に合わせられます。

ブランドサイトに必ず要るものは、多くありません。一枚目で世界が伝わる写真か映像。ブランドが何を大切にしているかを言う、短い言葉。商品か作品の一覧。そして、気に入った人が次に行ける場所(ショップ、Instagram、お問い合わせ)。この四つが揃えば、ブランドサイトとして働きます。

暗い奥の部屋で、オックスブラッドの革のトレンチコートの女性が、同じ色の小さなバッグを提げて一人立つ

サービスサイトとブランドサイトの違いは、比べさせるか、比べさせないか

もう一つ、混ざりやすいのがサービスサイトです。サービスサイトは、一つのサービスの内容と料金を伝え、申し込みや問い合わせにつなげるためのサイトです。

サービスサイトに来る人は、たいてい比べています。他にも候補があり、どれが自分の条件に合うかを見ています。だからサービスサイトでは、何ができるか、いくらか、どれくらいで届くかを、はっきり並べるほど強くなります。

ブランドサイトは逆です。比べられる前に、好きになってもらうための場所です。条件の表を一枚目に置くと、来た人は比べる目に切り替わります。

条件で選ばれるなら表を、好きで選ばれるなら写真を、一枚目に置きます。

同じ「サービスを売る」会社でも、選ばれる理由が条件にあるならサービスサイト、雰囲気や美意識にあるならブランドサイト、という分け方ができます。理由が両方にあるなら、ブランドサイトで迎えて、料金や内容のページを奥に一枚置く形がよく合います。

黒い鉄の作業台に、黒とオックスブラッドの同じ形の革の巾着バッグが二つ、白い無地の札を付けて並ぶ

ブランドサイトとLPの違いは、置いておく時間の長さ

LP(ランディングページ)は、一つの目的のために作る、一枚のページです。新作の予約、イベントの申し込み、資料のダウンロード。広告やSNSから来た人に、一つの行動だけをしてもらうように組みます。

ブランドサイトとLPの違いは、ページの枚数よりも、置いておく時間の長さにあります。LPは、キャンペーンの期間が終われば役目を終えます。ブランドサイトは、ブランドが続く限り、何年も置いておくものです。

だから、作るときの判断も変わります。LPでは、その一回の行動に向けて、言葉も写真も一点に集めます。ブランドサイトでは、来年見ても古びない写真と言葉を選び、商品が増えても崩れない構成にしておきます。

LPは一回の行動のために、ブランドサイトは何年分の印象のために作ります。

始め方として、LPの一枚からブランドサイトを育てる道もあります。KHZ ARTのホームページ制作では、LP(1ページ)が ¥50,000〜、最短3〜5日です。まず一枚で世界を見せ、反応を見てから、ページを一枚 ¥15,000 で足していく。最初から全部を決めなくても、ブランドの見え方は始められます。

コンクリートの壁に留めた一枚の大きなプリントを、黒いコートの女性が後ろから見つめる。プリントには暗いぼかしに赤い一筆

ブランドサイトの目的を一行で書いて、作るものを選ぶ

どれを作るか迷ったら、サイトの目的を一行で書いてみてください。主語は自分たちではなく、来る人です。

「取引先が、商談の前に安心できる」。これはコーポレートサイトの目的です。

「このサービスを、他と比べたうえで選べる」。これはサービスサイトの目的です。

「新作の予約を、今月中にしてもらう」。これはLPの目的です。

「まだ知らない人が、このブランドを好きになる」。これがブランドサイトの目的です。

一行に二つ入ってしまうなら、サイトも二つに分けたほうが、どちらもよく働きます。KHZ ARTでは、コーポレートサイト(4ページ)を ¥95,000〜、最短10日でお受けしています。ブランドのページを英語でも見せたい場合は、英語版のページが一枚 ¥30,000 です。

一つにまとめるか、分けるか。予算の話より先に、この一行が答えを出します。分けると決めたあとの、ブランドサイトを作る工程は、別の記事で五つに分けて書いています。

ご自分の会社に、どの組み合わせが合うか。ページの枚数と言語を選ぶと、合計の目安と最短の制作期間が出る、ホームページ制作の費用シミュレーターを置いています。登録も問い合わせも要りません。

迷ったら、来る人を二人だけ書き出してください

最後に、ご自分のサイトに来てほしい人を、二人だけ書き出してみてください。

一人目は、いちばん来てほしい人。二人目は、来たときに困らせたくない人です。

二人の用事が同じなら、サイトは一つで足ります。用事が違うなら、一人目のためのサイトを先に作り、二人目のためのページは、奥に静かに置いてください。

コーポレートサイトとブランドサイトの違いは、作り方の違いより先に、誰を先に迎えるかの違いです。そこが決まれば、トップページの一枚目に何を置くかも、もう決まっています。

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誰を先に迎えるかから、サイトを一緒に決めませんか。

確かめに来る人と、好きになりに来る人。KHZ ARTは、来てほしい人を先に決めてから、ブランドの見え方をサイトに組みます。LINEにご登録いただいた方には、ブランドのための方向性を一枚、お描きします。

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